週3にチャレンジ!

土曜日の「発達障害と自立を考える研究会2011」はおかげさまで盛況で、大阪・淡路の場末のNPO(プラッツのことです)が開催場所だったにもかかわらず、20人近くの専門家・支援者にお集まりいただいた。
相変わらず男性はほとんどおらず(というか発表者・関係者以外は男性ゼロだった?)、熱心な女性参加者ばかりの会だったが、福祉・支援業界だけではなく、日本の「現場」は女が支えているというのはもはや常識で(一部の肉体労働中心の現場は除くが)、あの場に男がいるほうが僕などは驚くだろう。
仕事の現場にしろ遊びの現場にしろ、我が国の場合その中心は完全に女が占め、男はどちらかというと管理側・発表者側にいる。だから日本は、今回の地震でもそうだったが、「現場は強く、戦略は弱い」という構図が続いていると僕は思っている(注……こうした議論の場合、仕方なく古典的ジェンダー論から書いています。セクシュアリティの視点から見た幅広いグラデーションを持った“性”に関しては、どうしてもこうした議論では追いつけないのが実情。僕も未だに困っています)。

僕の発表自体は、なんとなくよれよれで、やっと現場復帰したなあという感じだった。タイトル「ひとり歩きする“発達障害”」に関して、僕としては、支援の現場で誰もが安易に発達障害にされてしまっているのではないか、ということに重点を置きたかったのだが、当日の研究会の場では、いま社会では発達障害に対するバイアス=偏見が幅広く蔓延しているのではないか、ということのほうに議論が集中した。
つまり、発達障害概念の不安定期であるいま、①新しいジャンルゆえの診断の拡散、②新しいジャンルゆえの偏見の蔓延、のふたつが見受けられ、今回の発表者は①が気になるが参加者のほとんどは②が気になっているという構図だった。

この結果は今年度末あたりに小冊子としてまとめるつもりでいる。次回は9/3(土)10時より、「障害告知と受容」というテーマで開催する。発表者は今回と同じ、僕とプラッツI統括リーダーです。

僕の復活と合わせるようにして、この日記も以前の濃いエッセイという感じから、仕事の報告や日常雑記に変化してきた。このスタイルの場合、中身はそれほど掘り下げることはできないが、書くこと自体は前にもまして簡単に書けてしまう。よって、ブログの回数自体を週3くらいに増やしてみようと思う。これでやはり負担であれば、週2に戻すが、しばらくは週3で、日常報告と、思索のヒントを綴ってみるブログとしてみよう。

今回は実は、「高齢化社会とは『若者が働くことをより強要される社会』のことだった」というテーマで書こうと思っていたが、研究会報告にスペースをとられてしまった。ブログは、1回1テーマが読みやすい。そんなわけで今回予定のテーマは次回以降(明後日あたり?)に書きます。僕もだいぶ復活してきたことですし、これからも当ブログをよろしくお願いします。★