老人介護に「動的ニート」が真剣に取り組む時代がやってきた

Xperia rayは一昨日(つまりは前回ブログを書いたすぐあとに)ゲットした! このスマートフォンは「大人女子のためのスマートフォン」みたいにクールに宣伝されているが、デジタル家電超アーリーアダプターの僕からすると、はっきりいって「買い」というかスマフォ最強というか今はこれしかないだろうというくらいのシロモノだった。
一見最新ウォークマンだが、すべての動作がサクサク軽く、そしてモノそのものもスマフォ中最も軽く、iphoneのように狭い世界に閉じ込められていない最強のスマートフォン、それがXperia rayだろう。冬モデルシーズン到来までの3ヶ月はまだ最強の位置をキープすると思われるので、買い替えに悩んでいる人は即今日ドコモに走ろう!

それはさておき、この数日、タイトルにあるように、ニート若者が本格的に老人介護の仕事に向かうことができるような仕組みをつくってもいい時代がきたのではないかと考えている。
そもそも事の発端は、某老人介護施設のスタッフの方からプラッツに講演依頼があり、僕がその担当になったということがだった。数日前、打ち合わせに担当者の方に来ていただきいろいろ話していたのだが、緊急雇用創出基金事業をつかったその施設での若者雇用の取り組みのなかで、かなり若者たちの評判が高かったのだ。
仕事内容は当然オムツ換え等の専門的なことはお願いできないので、話し相手等の簡単な介護だけなのだが、そのなかでも、若者たちが醸し出す雰囲気が認知症の老人に対して非常にプラスの効果があるのだという。
若者たちも悩みながらなんとか仕事に取り組んでいるそうだ。

僕はそういう話を聞いて、「ニート/ひきこもり青年と老人介護の仕事をマッチングできる時代が、ついに到来したのかもしれない」と感慨深くなった。
ニート/ひきこもり若者と老人介護のマッチングは、5年以上前からいろいろなところで叫ばれており、別に目新しくもない。だが、5年前は、若者と老人は本当に「遠かった」と思う。当時はまだニートという言葉が社会に現れ始めた頃、ひきこもり問題もそのほとんどの原因が本人と家族にあるといわれていた頃だった。
それから5年(以上が)たち、若者の社会参加の問題はより拡大・深刻化した。9月1日の日記「動的ニートと静的ニート」
に書いたとおり、僕が仮に「動的ニート」と名付けた膨大な「年金不払い群」の存在が、20年後の我が国には大きな重石となると思われる。
そのようなこともあり、若者の社会参加の問題は、単に一個人や一家族の問題ではなくなってきており、年金制度とも深く結びついた我が国の「一丁目一番地」の問題になった。

同時に、ニート/ひきこもりの主流が30代中頃〜前半に移行してきたこともあり、彼ら彼女らがある意味「大人」(社会参加はしていないものの)になったことから、以前のように「老人介護からは遠い存在」ではなくなってきたと僕は思っている。
ひとことでいうと、「自分にできる仕事があれば、それが老人介護の仕事であってもやってみたい」と考える若者が、5年前よりは格段に増えているのではないだろうか。

そんなことをスタッフに言っていたら、どうやら「富山方式」という言葉が若者支援業界にはあるらしく、富山県ではニート若者と老人介護のマッチングがすでにさかんに行なわれているらしい!
この1年、自分の病気でいっぱいいっぱいで、そんな富山方式なんてまったく聞いてなかったとスタッフに言うと、「いや3年くらい前から話題になってます」と指摘された。どうやら、ニートと老人介護のマッチング可能性に気づかなかったのは、まずは僕の問題だったようだ。

富山といえば……、そう、プラッツでソフトボール交流会を10年以上行なってきた「NPO法人はぐれ雲」があるではないか! で、はぐれ雲は、その富山方式の中心に位置しているそうではないか! はぐれ雲のK代表はとてもやさしくて長らくお世話になっている人だけど、時々何を言っているのかわからないことがある。
その、聞き取り読み取り不可能な言語領域を乗り越え、K代表にXperia rayを使って電話してみよう。この前ソフトボールでお会いしたばっかりだけど。

しかし、20代の頃、僕は友人と小さな出版社をしていて、その頃、何事も体験だと思って老人介護のアルバイトを何年かしたことがあるのだが、あんなたいへんな仕事は他にあまりないと思い、ひきこもりやニートの若者にはとても無理だろうとプラッツに入ってからもずっと思ってきた。
それがそれが。こんな時代になるんですねぇ。まずはXperia rayで電話だ。★