2011年12月28日水曜日

スモールステップ支援スケール Ver.1.0

今日からプラッツは冬休み。のんびりとした冬休み第一目は、とりあえずブログを更新することにし(ブログは僕の楽しみなんです)、昨日I統括リーダーとプラッツスタッフがまとめてくれた「スモールステップ支援表」を掲載することにした。
なかなかうまくコピーできないが、1時間くらい格闘してこれなので、今日のところはご容赦を〜。

Ver.はヴァージョンの略のつもりで、1.0とあるように、これまで書いてきたものはゼロ桁ヴァージョンとし、これを正式なものとする。

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★ひきこもり/ニート・スモールステップ支援表 Ver.1.0
アウトリーチ支援
生活体験
支援
就労体験支援
 
①親子間断絶型ひきこもり
②外出不可能型ひきこもり
③外出可能型ひきこもり
④心理面談型ニート
⑤就労面談型ニート
⑥短期就労実習型ニート
⑦長期就労実習型ニート
⑧短期アルバイト型ニート
⑨長期アルバイト型ニート
⑩正社員
家族
外出
支援者
就労

※④生活体験支援/心理面談型ニートは、以下の3段階に分かれる。
a.コミュニケーション(会話)
b.生活訓練(調理・清掃等)
c.レクリェーション(買物・カラオケ・旅行等)
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④の生活体験支援はa〜cの三段階にさらに分かれ、この段階は従来ブラックボックスであり支援者の「腕」の見せどころでもあり(だからプラッツ初代塾長・故蓮井氏のような「職人」伝説も生まれた)、ミステリアスゾーンであった。
ただ、このブラックボックスを円満かつ充実に過ごせたものは確実に次の就労体験支援段階へと移行できる。

このことは、淡路プラッツのような老舗フリースペースの支援がなぜ有効かという理由にもなる。つまり、老舗フリースペースは、自然とこの生活体験支援をメニューの中心に占めており、この段階を「慌てず騒がずぼちぼちのんびりと」若者が体験していくことで、自然と④段階すべてをクリアしている。
また、ニート若者段階に絞り込まずひきこもり段階の若者までレンジを広げるサポステで成功しているところは、必ずこの生活支援段階のa〜cを上手に取り込んでいると思う。
プラッツはサポステに応募していないので詳しくは知らないものの、サポステを実質的にとりまとめる厚労省は、この点を重視しなければいけない。

つまり、サポステにやってくる若者の何割かは、いきなり⑤段階から始めるとサポステを必ず挫折する。ひきこもりを脱したばかりの若者も射程に入れるのであれば、④のテーストを上手に取り込むサポステを評価しなければいけない。
要するに、「就労数」だけを評価対象とするのは、各サポステの意欲を削ぐということだ。

逆に、「就労数」だけにあくまでこだわるのであれば、潜在的ひきこもり層はよりひきこもっていくだろう。そのために、④を中心とした施設を創設していくか(セカンドプラッツのような今年度の大阪府の取り組み)、その層を「なかったもの」として潜在化/サバルタン化させたままにするか。

国のような大きな単位では、「就労数」のような明確な指標に頼らざるをえないというのも実情だろう。ニート層(⑤〜⑨)は国、ひきこもり/ニート初期段階層(①〜④)は自治体と棲み分けするのも手かもしれない。
いずれにしろ、若者問題はひとつの福祉問題ではない。主として人口構成的観点から、これから50年以上は続く「新しい国づくりの中心」にそれは位置する。そろそろ、その視点で2012年は各団体が語っていかなければいけないだろう。★