「連続体」としての予防システム〜札幌サポステ松田孝さん(youtubeインタビュー3)


■北海道にきた!!

10/13に北海道社会福祉士会主宰のパネラーとして招待され、そのついでといえば失礼だが、以前よりお名前を伺っていた札幌若者サポートステーションの松田考さんにインタビューすることができた。
いつものようにYouTubeにアップしつつ、以下簡単にまとめてみる(宿泊先からiPhone5のみで作業しているので、うまくいくかな)。

今回のタイトルに「連続隊としての予防システム」としたが、これは松田さんのご指摘ではなく、インタビュー前後の議論や、その後の飲み会での会話(病気以降の僕は飲んでもビール一杯程度のため、なごやかな雰囲気のままトークし続け、しかもすべて記憶している! 当たり前か……)を聞いて僕がまとめたものだ。

■1.中学との連携、2.イバショ運営、3.通信制との 連携

松田さんはビデオ1において、中学との連携の必要性とその効果を語っている。またビデオ2では、いったん高校をやめたあとに入ることが多い通信制高校でのフォローの重要性について語っている。
そして、そのふたつの連携(中学と通信制高校)の間にある、現在在籍する高校での「イバショ」的支援の難しさにも少し触れている。

Part1。中学との連携の重要性。「高校中退予防は難しい」と率直に。
なお、宿泊先ホテルにWi-Fiがないため、粗い画像になっています(iPhoneの都合)。




Part2。通信制高校との連携。通信制→ひきこもりという循環が問題の最大の源泉。



■「連続体」としての予防システム

振り返れば、この一連の流れ(中学との連携、イバショづくり、通信制高校でのフォロー)は、一つひとつの重要性は誰もが認めることだ。
が、これらを「連続体としての予防システム」として捉えることは、これまであるようでなかったのではないか。

その原因は、やはり支援する側(NPOやカウンセラー)が、「学校/教育側の閉鎖性」に最初から諦めてしまっていたということが大きい。

実は僕も長らくそう考えていた。だが、「となりカフェ」(大阪府委託事業)での取り組みを始めてみて、学校サイドは(少なくとも高校は)まったく閉鎖的ではないと考えを変更した。
工夫次第では、「連続体」としての予防システム構築はまったくの夢物語でもないと思うようになった。

高校中退を防ぐためには「イバショ」的な集いの場の設置の必要性と、そこへの誘導の難しさについても我々の意見を共有することができた。
イバショができたからどうぞ〜という単純な呼びかけだけでは中退寸前の生徒を居場所に導くことはできない。やはり、学校側スタッフ(教員やカウンセラー)の協力〜生徒の日常をよく理解した上での絶妙な声かけ等〜は欠かせない。

北海道と大阪で、初めて出会ったもの同士が同じテーマで熱く語り合う、このことにも僕はジーンときたのであった。★

※11月3日、淡路プラッツ20周年シンポジウム第二弾がクレオ大阪北(阪急淡路下車徒歩10分)で開催されます。テーマは「高校中退予防」。
西成高校や豊中での実践取り組みが紹介されます。みなさま、どうぞよろしくお願いします。
詳しくは、http://awajiplatz.web.fc2.com/seminar.sinpo.html