「Z世代」とデザイン〜NPO法人co.to.hana.西川亮さんインタビュー


■閑話休題

20周年記念プラッツ連続シンポジウム、無事成功した2回目は前回報告したが、ラストは「発達障害」をテーマに開催する。
詳しくは、「発達障害を伝える責任〜告知と提示http://awajiplatz.web.fc2.com/seminar.sinpo.html」を参照願いたいが、今回は閑話休題で少し別の話題。

20周年を迎えた淡路プラッツ、この際CIも敢行しようということで、ロゴを一新する作業にとりかかっている。
一新というか、これまでいろんなかたちでとり散らかってきたロゴ/マーク/ブランドイメージを、この際ひとつに絞り込み、「プラッツといえばあのマークね」というものを創造しようということだ。

こんなこと、一般企業であれば当たり前の作業だが、NPO業界ではまだまだ目新しいジャンルだと思う。一部のNPOを除き、ほとんどのNPOは、「ブランドやロゴなんかにお金をかける余裕があれば、人件費にまわしたい」というのが本音だろう。

デザインに関するトークが「ポスト近代」に関するトークに気軽に結びつく(後半)。
こうしたことが、激動期の現代で「デザイン」が注目される理由だ。

だが、そうした広報に対する戦略性のなさが、各NPOの事業展開の狭さにつながり、結局は限られた範囲での社会貢献となってしまう。
社会貢献を社是とするNPOこそ、アップル並みに広告費のパーセンテージを拡大する必要があると、この頃の僕は思うようになった。

■Z世代

そんなわけで、淡路プラッツの新ロゴをお願いしているNPO法人コトハナhttp://cotohana.jp/の西川代表に「NPOとデザイン」をテーマに語ってもらったので、そのyoutube動画を貼り付けてみよう。

西川さんは86年生まれなので、26才。いわゆる「Z世代(あるいはプレZ世代〜団塊ジュニアがY世代なので、その次の最も新しい世代ということです)」に入る若者だが、映像を見ていただければおわかりになるように、「デザイン」を語り始めるととたんに熱くなる。

その雰囲気は、いかにも現代の若手起業家という感じ。
僕が友人の松本君と出版社「さいろ社」を創設した時も、80年代後半なりのあり方で我々はそんな「起業家」然としていたのだろう。

けれども、西川さんはいかにも現代の若者らしく、自然体だ。
デザインと社会貢献という硬っくるしく且つつながりにくい2つのテーマを、いかにも自然体でつなげて語る。現代教育は、このようなセンスも一方では産んでいる。★