「発達障害」を考える会2013+3/16NPOユースカフェの報告


■哲学とソーシャルワーク〜「発達障害」を考える会2013

3/16はとても忙しい日で、午前中は「発達障害と自立を考える会」、午後はNPOユースカフェが開催された。今回はその簡単な報告を書いてみよう。

発達障害と自立を考える会は、2013年度は「『発達障害』を考える会」に改称することになった。
昨年の12月に発達障害のシンポジウムを行なった際、医師による告知作業の前に「提示〜サジェッション」と仮に呼ぶ行為をすることは現代の支援者には許されるのではないか、と問いかけした(「提示」に関する冊子づくりも2013年度は同時に進めている)。

このような問いかけは、「発達障害」という概念そのものの前提を常に問い直すということだ。こうした問い直し的意味を、2013年度の研究会名の「発達障害」にカッコをつけることで表現した。
発達障害のような暫定的概念(僕はこの概念はあと30年ほどで消滅すると思う)は、常にその概念のあり方を問い直し続けることが求められる。

また同時に、この概念が現れたことで救われた当事者・家族もたくさんいる。
当研究会の特徴は、概念の前提を問い直しながらも、この概念を用いた社会資源の現実的な利用法を模索し続ける(つまりはソーシャルワーク)という、福祉と哲学が同居しているユニークな点にあるといっていいだろう。

次回は5/18(土)、研究主宰をOfficeドーナツトークに移動し、4月よりオープン予定の一般社団法人Officeドーナツトーク事務所で開く予定だ。
支援者中心のオープンな研究会を隔月で開き、秋に昨年と同じくシンポジウムを開催する。

■コミュニティボールの秘密と魅力

もうひとつ、NPOユースカフェは、大阪大学臨床哲学系の任意団体カフェフィロの協力を得て(ファシリテーター・松川絵里さん)、クレオ大阪中央にて行なわれた。
前回のブログで予告したように「コミュニティボール」を用いて、「NPOと公共性」というテーマで参加者が3時間に渡って話し合った。

実に楽しそうだ(30秒)


僕は、このNPOユースカフェも公共性という言葉も少しとっつきが悪かったかなあと心配していたのだが、参加していただいた方々は逆に、これらのネーミングに惹かれてきた方が意外と多かったことは嬉しかった。

話し合いの中身はここでは報告しないでおこう。それが「コミュティボール」のマジックと秘密と魅力でもあるから。代わりに下に、コミュニティボールを30秒で説明した僕のYouTube動画を貼り付けておく。
誰かがFacebookで書いていたが、この動画の僕は、すごく楽しそうにしている。

NPOユースカフェも、Officeドーナツトークで以降は開催していき、次回は6月に予定している。おそらくまたコミュニティボールを使用するだろう。このレポートや動画を見て興味を抱かれた方はどうぞご参加ください。
詳しくは当ブログか、近々開設予定のOfficeドーナツトーク・ホームページブログをご参照くださいね。

春の訪れとともに、ずいぶん僕は元気になってきました。みなさま、これからもどうぞよろしくお願いします。★