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ひきこもり・ニート/スモールステップスケール3.1

■3.1へのバージョンアップ

「一般社団法人officeドーナツトーク」設立を兼ね、「ひきこもり・ニート/スモールステップスケール」を少しバージョンアップしてみたので、以下に簡単に解説してみよう。

ひきこもり・ニート/スモールステップスケールver.3.1(©2013田中俊英) 支援のステップ 本人のステップ スモールステップの指標 状態 スモールステップのタイプ 家族 外出 支援施設・者  ★ポイント 就労   A.アウトリーチ支援 ひきこもり ①親子間断絶

「Yahoo!!ニュース 個人」で連載始まりました!!

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■「子ども若者論のドーナツトーク」
今週になって、いろんな流れから、あれよあれよという間に「ヤフーニュース個人」で連載というのか、自分のページを持たせてもらうことになった。
僕もいまいちわからないまま、いつものようにブログってみた。それがこれ↓ http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakatoshihide/20130326-00024069/
タイトルバックはまだ決まっていないが(編集はヤフーさんがやってくれる。個人ブログとは違うんですね〜)、タイトルはこのように「田中俊英 子ども若者論のドーナツトーク」というものになった。
書いたあと、執筆陣をみてみると、江川紹子さんとか、僕も知っている有名人が何人か並んでいる。気軽に引き受けたのだが、結構ちゃんとしたものだった。光栄〜!! そのauthorリストはこれ↓ http://bylines.news.yahoo.co.jp/author/
■2つのブログを使い分け
第1回めということもあって、久しぶりにひきこもり論をきちんと書いてみた。 タイトルは「格差社会の象徴〜未分化なひきこもり」。要旨はこんな感じです。
①「ひきこもり」という言葉はなぜ今も生き残っているのか。 ②社会学・経済学等の分析タームに、ひきこもりが持つ精神医学・心理学タームが混在しにくい。 ③だが現在、ひきこもりは「未分化」なまま残れなくなっている。 ④それは、生活保護受給者急増と直結する。 ⑤それは、「格差社会化した日本」と直結する。 ⑥あいまいな「未分化なひきこもり」は、富裕層にのみ存在し続けるだろう。
まあこんな要旨だけでは意味不明だと思うので、お時間ある方は、ここからも飛べます。 「格差社会の象徴〜未分化なひきこもり
これからは、ヤフーのほうはどちらかというとハードな論文調になるだろう。 当「田中俊英ブログ」は、一般社団法人officeドーナツトークの情報(イベント告知やその他お知らせ専用のミニHPは来週アップします)や、哲学記事や、音楽・アニメ等の趣味記事など、より幅広いものが並ぶ予定。
いずれにしろ、今から数ヶ月、2つのブログを上手に使い分けていく実験が始まります。★



「高校中退」予防の意味〜ターゲット化の困難さと潜在層〜

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■「となりカフェ」総括シンポジウム

昨日3月23日、府立西成高校を中心に展開してきた「となりカフェ」事業の今年度まとめのミニシンポジウムが、午前中の早い時間にもかかわらず満員御礼で開かれた。これは、大阪府の高校中退フォローアップ事業でもある。

ゲストは西成高校の肥下彰男先生で、西成高校で取り組んでおられる反貧困学習について発表していただいた。その後、となりカフェ事業責任者である辻田梨沙が同事業を振り返った。
二人の発表後、参加者のみなさんに感想や問いをカードに書いていただき、ホワイトボードに書きだした「子どもと『ホーム』」「家庭環境と貧困」等のカテゴリーに、参加者全員が自分のカードをぺたぺたと貼り付けた。

このカードを元に、後半は参加者も積極的に参加するかたちで議論した。
参加者は、学校の教員や行政(府や基礎自治体)関係者、子ども若者支援NPOやシングルマザーグループ等のソーシャルセクター関係者、また府会議員や教育委員も来られるなど、この事業への関心の高さを示すように、多彩な顔ぶれとなった。

■「先端」と「マイノリティ」

高校中退に追い込まれてしまう生徒たちの困難さは、当たり前だがその生徒一人ひとりの個人的資質の問題だけではまったくない。
保護者の状態(経済状況・精神状態等)、そうした経済状態に追い込まれてしまった背景にある社会環境、そうした社会環境を形成してしまったマクロな経済状況や政治等、問題の切り取りをどこで留めるのか、また留めてもいいものなのか、この問題を考えるすべての者に問いかけてくる。

またこれは、決して「西成区」だけの問題だけではない、「西成」の抱える困難さが全国区的に有名なあまり、この困難さは西成固有の問題だと片付けられてしまいがちだが、これは決してマイナーな問題ではなく、格差社会での「先端」の問題だというほうが近いだろう。

マイナーと先端の優劣を述べているのではなく、高校中退問題として表象される一連の問題は、大きな意味では、格差社会の中の歪みの「先端」だということだ。
問題の性質としては、「象徴・先端」としてのひとつが「高校中退」であり、その結果生じるさまざまな困難さが「マイノリティ」的カテゴリーの問題へと追いやる。高校中退は先端的問題であるが、結果として中退関係者をマイナーへと押しやっていく。

■大学中退予防との比較

大学予防と比較していうと…

「発達障害」を考える会2013+3/16NPOユースカフェの報告

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■哲学とソーシャルワーク〜「発達障害」を考える会2013

3/16はとても忙しい日で、午前中は「発達障害と自立を考える会」、午後はNPOユースカフェが開催された。今回はその簡単な報告を書いてみよう。

発達障害と自立を考える会は、2013年度は「『発達障害』を考える会」に改称することになった。
昨年の12月に発達障害のシンポジウムを行なった際、医師による告知作業の前に「提示〜サジェッション」と仮に呼ぶ行為をすることは現代の支援者には許されるのではないか、と問いかけした(「提示」に関する冊子づくりも2013年度は同時に進めている)。

このような問いかけは、「発達障害」という概念そのものの前提を常に問い直すということだ。こうした問い直し的意味を、2013年度の研究会名の「発達障害」にカッコをつけることで表現した。
発達障害のような暫定的概念(僕はこの概念はあと30年ほどで消滅すると思う)は、常にその概念のあり方を問い直し続けることが求められる。

また同時に、この概念が現れたことで救われた当事者・家族もたくさんいる。
当研究会の特徴は、概念の前提を問い直しながらも、この概念を用いた社会資源の現実的な利用法を模索し続ける(つまりはソーシャルワーク)という、福祉と哲学が同居しているユニークな点にあるといっていいだろう。

次回は5/18(土)、研究主宰をOfficeドーナツトークに移動し、4月よりオープン予定の一般社団法人Officeドーナツトーク事務所で開く予定だ。
支援者中心のオープンな研究会を隔月で開き、秋に昨年と同じくシンポジウムを開催する。

■コミュニティボールの秘密と魅力

もうひとつ、NPOユースカフェは、大阪大学臨床哲学系の任意団体カフェフィロの協力を得て(ファシリテーター・松川絵里さん)、クレオ大阪中央にて行なわれた。
前回のブログで予告したように「コミュニティボール」を用いて、「NPOと公共性」というテーマで参加者が3時間に渡って話し合った。

実に楽しそうだ(30秒)

僕は、このNPOユースカフェも公共性という言葉も少しとっつきが悪かったかなあと心配していたのだが、参加していただいた方々は逆に、これらのネーミングに惹かれてきた方が意外と多かったことは嬉しかった。

話し合いの中身はここでは報告しないでおこう。それが「コミュティボール」のマジックと秘密と魅力でも…

コミュニティボールの力〜3/16NPOユースカフェの最終案内〜

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■一般社団法人officeドーナツトーク

今週の土曜、3/16、クレオ大阪中央で「NPOユースカフェ」を開催する。
これは、「一般社団法人officeドーナツトーク」の設立プレイベントも兼ねていて、定員15名で開かれるワークショップでもある。

ワークには「コミュニティボール」というツールを用いる。それはこのようなもの(写真は8/12当ブログ「変な大人は複数になる」より再掲)。
ファシリテーターは、大阪大学臨床哲学から生まれた「カフェフィロ」にお願いし、僕も以前からお世話になっている(フーコーの読書会等)松川絵里さんがつとめてくれる。 松川さんの名ファシリテートのもと、「コミュニティボール」の作成から開始し、それを用いてワークしていく。 ワークの中身は来てのお楽しみだ。
NPOユースカフェは暫定的につけた名前なので、おそらくこの名前では今回が最初で最後になるだろう。この「ユース」は、子ども若者支援業界の関係者という意味と、若手スタッフという意味の二種類があるが、実はそれほどこだわっていない。 40才以上の方でも参加しても一向にオッケーだし、子ども若者支援業界にいない方でもオッケーだ。
■3/16(土)14:00〜17:00、クレオ大阪中央
詳細は以下にあらためて書いておく。あと4名は残席あり。一般社団法人ドーナツトークのことなど、これからの田中の生き方にご興味ある方もどんどんご参加くださいね。どうぞよろしくお願いします。
■日時……3/16(土)14:00〜17:00
■場所……クレオ大阪中央http://www.creo-osaka.or.jp/chuou/index.html

■対象……関西にあるNPOスタッフ(ジャンルは問いません)、その他NGO・一般社団法人・株式会社等、社会貢献を指向する「サードセクター」のスタッフ、それらの団体に関わる学生・ボランティア等。また、そうしたジャンルに関心のある方。
■定員……15名
■参加費(材料費ほかに充当します)1000円

■進行……松川絵理(カフェフィロ/大阪大学コミュケーションデザインセンター特任研究員)、コーディネーター……田中俊英 
■主催……カフェフィロ、officeドーナツトーク
■内容 「コミュニティボール」をつかってのワークショップ

■お申し込みは、office.donutstalk@gmail.comへ

■おまけ

モジュール化とブラックボックス〜子ども若者支援のスマイルカーブ

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★3/16イベント「NPOユースカフェ」@クレオ大阪中央(詳しい情報はここ)、参加者募集中!! 
もう来週ですね〜、「コミュニティーボール」でそれぞれの「ブラックボックス」を見つけよう(今回ブログ参照)!! 参加お申し込みは、office.donutstalk@gmail.com、へ


■モジュール化とブラックボックス

最近、事情があって、子ども若者支援における「居場所」支援というものをあらためて整理整頓し、原稿化する作業をコツコツ続けている。
居場所には、コミュニケーションと日常生活訓練とレクリェーションがあり、それらはさらに「会話/雑談」「ゲーム」(以上コミュニケーション)、「調理」「清掃」(以上日常生活訓練)、「買い物」「カラオケ」「スポーツ」等々(以上レクリェーション)に分かれるといった、いわば「スモールステップスケールver.4」(ver3はここhttp://toroo4ever.blogspot.jp/2012/09/ver30.html)も視野に入れた作業をしている。

その作業を通してあらためて気づいたことがあったので、今回は簡単にふれておこう。
それは、「居場所支援」の整理・言語化やスモールステップスケールづくりとは、子ども若者支援の「モジュール化」のための基礎作業であり、各施設はこうした「モジュール」を元にそれぞの団体の個性(ブラックボックス)を開発する必要があるということだ。



■2つのブラックボックス

これだけだとなんのことかわからないので、もう少し説明しよう。
上図(Googleで検索するとスマイルカーブだけで20くらい出てきたので、いちばん簡単そうなものをコピーしました)はいわゆる現代の電気産業等における「スマイルカーブ」の一例だが、子ども若者支援業界も、徐々にこうした方向性に近づいている。

電機産業では、モジュール化・規格化と、それにともなう水平分業化がすすんだため、たとえばパソコンは単なる組立製品になってしまった。その中の各部品はモジュール化し、各会社がより安く作れる国で大量に製造している。

ただ、その各モジュールの中にある最小限ユニット的製品は一部の会社(インテル等)が独占販売する。ここが第一のブラックボックス(カーブの左上)だ。
第二のブラックボックスは、スマイルカーブの右上にあり、たとえばアップルのiTunesシステムのように、いったんその便利さに…

テーマとソーシャル〜「オルタナティブNPOとシェアNPO」論

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★3/16イベント「NPOユースカフェ」@クレオ大阪中央(詳しい情報はここ)、参加者募集中!! 今回のブログにあるように、このイベントは、現代の「ソーシャルセクター」を考えるものでもあります。

■また出た!! オルタナティブとシェア

僕は半年以上にわたって、「オルタナティブNPO」や「シェアNPO」、あるいは「Z世代」や「公共性」といったキーワードを切り口に、日本の新しいソーシャルセクター/サードセクターについて考え続けている(ここ等参照http://toroo4ever.blogspot.jp/2013/01/3npo.html)。

というのも僕が20代の頃、何度も繰り返して申し訳ないけれども「さいろ社(http://www.sairosha.com/)」という医療問題系出版社の起業を手伝い、多くの患者団体や市民運動団体と接してきた体験をもっており、そうしたいわゆる「市民目線」の動きにはずっと関心を抱き続けてきたからだ。



いま振り返ると、僕が淡路プラッツに関わったことも、そのような「市民運動」の取材の流れとして関わってきたと思う。
90年代前半、「不登校」問題が湧き上がり(メディアの雰囲気としては現在の「いじめ」「自殺」に近い)、当時「登校拒否」と名付けられていた学校に行かない現象が、あっという間に「不登校」に変わってしまった。

それらの一連の動きには、不登校の子を持つ親の運動や、そうした子どもが通う「フリースクール」の運動なども大きな役割をもった。僕が所属していたミニ出版社の動きなども、登校拒否→不登校への言い換えに寄与したと思っている。

それら一連の運動団体は当時はまとめて「市民運動」と呼ばれていた、というか、それ以外に呼び方はなかった。
現実として、70年代の市民運動とは徐々に違う動きになっていたとはいえ、市民が行なう「ソーシャル」な活動という意味で、それらは「市民運動」のひとつとして捉えられたと思う。

■「テーマ=目的、NPOという法人化=手段」は、活動の長い団体

阪神大震災後、98年にNPO法が成立し、それら「市民運動」あるいは「市民団体」は徐々にNPOへと姿を変えていった。
その流れの中に、淡路プラッツやフレンドスペースや東京シューレのような不登校・ひきこもり支援団体も含まれると思う。

そうしたNPO第一世代の多くは、今から振り返ると、不登校等の明確…