■「あの『レイブル』はどこにいった?」
今日、スタッフのS氏が、「あの『レイブル』はどこにいった?」と僕につぶやき、そう言われてみて数年ぶりに、その「レイブル」という言葉を思い出した。
レイブル、あれはたしかレイトブルーマーの略称で、遅咲きの若者たちという意味だった。ニートをさらにポジティブに呼び替えるものとして大阪府が積極的にPRしていた。
当時はNPO代表だった僕も、その種のイベントにスピーカーとして呼ばれ、結果としてレイブル擁護の発言をしたと思うので、それほど偉そうなことは言えない。
が、この言葉がたった5年で消え去ったことは、笑いを超えた嘆息となる。
まさか下のレイトブルーマーズというバンドはレイブルと関係ないだろうが、せめてこんなかたちで生き残っていてくれよ、とも思う。
■GPSのNPOは?
それを委託した大阪府、それを受託運営した某NPOは、ある意味「レイブルの落とし前」をつける責任がある。
それは、ニート関連の事業を多数委託した行政や、それを受託したNPOたちにもいえる。
地域若者サポートステーションは全国に170ヶ所もあり、それらがどれだけの予算を使ってどれだけの「結果」を出してきたか、NPOも含めた広義のソーシャルセクターたちが報告すると、たとえば現在行われている衆議院選挙等にもポジティブな影響を与えるだろう。
言いっぱなし、使いっぱなしの社会事業は何もニートやレイブルだけではなく、この国では広い分野で長い年月の中で行われているものだ。
それらの「結果」について、社会的報告義務を求めるのもマスコミの仕事であり、行政トップの代表的な仕事になっていくと思われる。
新奇で派手なソーシャル事業の発表だけではなく、福祉や教育や保育全般に使われる「税金」について、自己申告と社会的チェックしていくのも「ソーシャルセクター」の仕事だ。
そういえば、ホームレスの方々に「GPS」をとりつけるという○ーグル事業受託業者は、いま何してる?😌