ゆとり教育は成功だった


■ゲス極エノンくんの多才

この頃僕は、音楽やスポーツ分野を中心とした20代のアーティスト/アスリートの出現を見ていると、あの「ゆとり教育」はもしかして成功だったかも、と思っている。

僕もオッサンなのでそんなに20代アーティストの動向は追っていないものの、「ぼくのりりっくのぼうよみ」の新しさ、ゲス極エノンくんの多才さ、またスポーツ分野での若手の活躍(フィギュアのユヅルンとか)等をみていると、戦後すぐの起業ブーム(ホンダ等)と匹敵するようなムーブメントが、いまの20代に起きているような気がしている。

ちょっとゆるいカリキュラムだった「ゆとり教育」は、戦後に生まれた起業家は出現させなかったかもしれないが、アートやスポーツの分野で多彩な若者を出現させている。

つまりは、センスや身体において、多くの才能を開花させている。

少し前までは、「ここ一番」の舞台で多くの日本人選手は失敗していた。今も失敗はしているだろうが、以前のような悲壮感はない。失敗も、チャレンジングな感じがカッコいい。

■世代的特徴の肯定

そう考えると、アートやスポーツでこれだけスターを輩出している世代に対して、「君たちは特別な教育を受けたんだよ」と伝えてあげたい。

僕のようなバブル世代が受けた詰め込みではなく、身体と感性がのびのびできた珍しい10年だったんだよと。

このように、若者たちの世代的環境を応援する言論があると、その世代ごとの人々は自信をもつことができるだろう。

ゆとり世代(20代)は、アートとスポーツ、感性と身体に可能性がある。
団塊ジュニア(40才前後)は、なんだろう、たとえば「起業家スピリット」を植え付けられている。
バブル世代(50才前後)は、たとえば「最後のジャパン・アズ・ナンバーワン世代」とか。

いずれの世代にも、ひきこもりは多数存在する。この世代的特徴を肯定したい。(^o^)



ゲス極ではないが、エノンくんのもうひとつのバンド、インディゴの代表曲。泣かせる。